運動の発達

運動パターン

運動パターンは発達にともない、分化、複雑化、多様化する。

(1)運動パターンの分化

運動パターンの分化とは全身的運動パターンから局所的運動パターンへと運動が分離することである。

一例として、上肢全体の屈曲パターン(肩内転外旋屈曲、肘屈曲、手背屈、手指屈曲)、伸展パターン(肩外転内旋伸展、肘伸展、手掌屈、手指伸展)として起こっていたのが、発達に伴い、肩、肘、手関節の運動を伴わずに手指のみの屈曲、伸展運動が可能になり、更に各手指分離した屈曲、伸展運動が可能となることである。

物を把握する動作は、全手指の屈曲によるtotalgraspであったのが、発達するにつれ母指と第2指が対立して把握するpincergraspに分化する。

(2)運動パターンの複雑化

運動パターンが分化するに従い、各関節の運動パターンの組み合わせが複雑化する。

屈曲ー屈曲ー屈曲のtotalflexionpatternから伸展ー屈曲ー伸展の組合せ運動が可能となる。

(3)運動パターンの多様化

各発展段階でその段階の理想型の運動パターンが出現する。

しかし、それ以前の段階の運動パターンが消失するのではなく、発達に伴い運動パターンは更に追加され、運動パターンが多様化する。

状況に応じてパターンを選択できるようになり、運動パターンの多様化によって、状況への適応性が増大する。

大川嗣雄他こどものリハビリテーション医学書院42-521994

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